ケアレスミスが多くて困ってます💦という声をよく聞きます。
計算ミス、単位つけ忘れ、単語のスペルミス、大文字小文字のミス、ピリオドにクエスチョンマーク、コンマのつけ忘れなどなど、「ケアレスミス」と言ってもいろんな間違いがありますね。
日本三大随筆のひとつ、鎌倉時代に吉田兼好によって書かれた徒然草の中にこんなお話しがあります。
(意訳)
ある人が、弓を射ることを習っていました。
二本の矢を手にはさんで持って、的に向かいます。
その人に師匠が
「初心者は、二本の矢を持って的に向かってはいけません。あとの矢をあてにして、最初の弓をいい加減にする気持ちがあるからです。毎回、ただ、当たる当たらないと考えるのではなく、この一本の矢で決めようと思いなさい。」
と言います。
たった二本の矢を、師匠の前で射るのに、その一本をおろそかにしようと思うわけがありません。
でも怠けようとする心は、無意識のうちに現れ、本人は気づいていなくても、師匠は見抜いたのです。
この戒めは、あらゆることに通じるでしょう。
仏道を修行する人は、夕方には明日の朝があるだろうと思い、朝には夕方があるだろうと思って、あとで、もう一度丁寧に修行しようということをあらかじめ計画に入れておきます。
一瞬のうちに、怠りの心がひそむことを認識するでしょうか、いや、しないでしょう。
今、この瞬間に全てをかけて挑むことは難しいものです。
というお話です。
どんな時も、たとえ練習の時でも「一発で決めよう」という気迫をもって挑むことの大事さを説いていいます。
「間違えたら直せばいい。」
もちろんそうですが、テストの本番ではその「直し」ができるのは点数がついたあとです。
またテストでの見直しですが、正直なところ見直しでミスに気づくことはとても少ないですよね💦
ケアレスミスでも、解けなくて空白の解答欄も同じ0点です。
練習の時から、そのひとつの解答欄の重みを感じ、自分のミスの傾向をしっかりつかんで本番のテストでは何がなんでもミスをしないという心構えでテスト勉強に取り組みましょう。